この記事ではトレンドフォローの具体的な手法を学ぼう!
トレンドフォロー手法のポイントを整理し、私自身の経験を踏まえて解説いたします。
この手法を実践する中で得た気づきや改善点を中心に、成功のカギとなる要素について掘り下げていきます。
マルチタイムフレームでのエントリー判断
トレンドフォローの基本は、相場がトレンドの方向に進行していくことを前提にしたトレードです。
この手法を成功させるためには、現在の相場が上昇トレンドなのか下降トレンドなのか、あるいはその逆かを正確に判断することが不可欠です。
そのために重要なのが「マルチタイムフレーム分析」です。
上位時間足(大きな時間軸のチャート)を確認することで、相場が現在どのようなトレンドに乗っているのか、トレンドの強さや方向性が視覚的に把握できます。
これにより、下位足(短い時間軸のチャート)のエントリータイミングがより明確になります。
例えば、1時間足や4時間足で上昇トレンドが確認できている場合、下位足(例えば5分足や15分足)でのエントリーを検討すると、より高い確率でトレンドに乗ることができます。
1時間足と4時間足のトレンドフォローパターン
1時間足と4時間足が上昇基調で一致しているようにみえるが、ローソク足の1本1本の動きが大きく上下動が激しいようにもみえます。
ダウ理論の活用と誤解
私が長期間トレンドフォロー手法を実践してきた中で、最初に犯していた誤りの一つがダウ理論に対する誤解でした。
ダウ理論には「トレンドは継続する」という言葉がありますが、これを過信してしまったのです。
確かに、トレンドが始まると、そのトレンドは一定の範囲で継続する傾向があります。
しかし「トレンドは継続するからどこでエントリーしても良い」という考え方は間違いです。
私はこの誤った前提で、トレンドの途中からエントリーを繰り返していましたが、反転して損切りになることが頻繁にありました。
トレンドが伸びるタイミングと、逆に反転するタイミングを正確に捉えることが大切です。
私の失敗から学んだのは、トレンドがどこで終わるのか、またどこから再度トレンドが形成されるのかを見極めることの重要性です。
以下にどうような動きを形成していったのでしょうか。
トレンドの初動を捉える
トレンドフォローのポイントは、トレンドの初動を捉えることです。
上位足でトレンドが発生したことを確認したら、下位足でそのトレンドの初動を狙うのが理想的なエントリーポイントです。
例えば、上位足で上昇トレンドが確認でき、その後下位足で調整が発生した場合、その調整の終わりを確認してから再度上昇のサインが出たときにエントリーするのが効果的です。
この方法を実践することで、相場の流れに乗りやすくなります。
上の図を見ると、1時間足では絶好のショートエントリーポイントですが、4時間足で見るとまだ上昇トレンドのダウを形成中です。
しかし、この場面では、短期足(5分足や15分足)に目線を変え、ショートエントリーを狙うポイントを見つけるのが得策です。
今回は5分足の戻り高値を形成し、実体で中期線や長期線まで到達し、陰線(ピンク色のロウソク足)だ出たところでエントリーを仕掛けていきます。
また、移動平均線やサポート・レジスタンスラインを活用してトレンドの初動を確認するのも一つの方法です。
私自身は、トレンドがEMA(指数移動平均線)を突破した瞬間などに注目し、その後の波形でエントリーを行っていましたが、これが最も理想的なタイミングです。
トレンドに逆行するエントリーも可能
一般的には、上位足のトレンドに逆行するエントリーは避けるべきとされていますが、条件が整えば逆行エントリーも有効です。
例えば、上位足のサポート・レジスタンスラインが強力である場合、トレンドに逆行するエントリーも検討します。
例えば、4時間足が下降トレンド中でも、週足レベルのサポートラインに到達した場合、このラインで反転する可能性があると判断し、逆張りでエントリーすることもあります。
上位足のトレンドが長期間続いて勢いが弱まってきた時には、反転のサインを見逃さないことが重要です。
実際、私はデモ口座での検証を通じて、こうした逆行エントリーの成功例もいくつかあります。
例えば、30分足でトレンドラインをブレイク後、戻りの動きを見て5分足でエントリーするという方法です。
このように、相場を細かく分析し、短期的な変動を捉えることで利益を上げることが可能です。
5. 損益比と資金管理
トレンドフォロー手法において最も重要なのは、利益を伸ばすことです。
トレンド相場は数少ないチャンスであり、そのチャンスを最大限に活用するためには、損益比を意識してエントリーと決済を行う必要があります。
トレンドが発生した場合、そのトレンドが十分に伸びるまで持ち続け、利益を最大化することを目指します。
具体的には、最初に設定した指値で決済する方法もありますが、私の場合は移動平均線のクロスや波形が形成されるたびに損切りを移動させることで、トレンドが終了するまで利益を伸ばし続ける方法を選んでいます。
また、トレンドフォロー手法では、レンジ相場に比べてトレンド相場のチャンスは少ないため、損益比が1:1以上であることを常に意識し、資金管理を徹底しています。
適切なリスク管理を行い、トレンドが発生した際にそのチャンスを逃さないようにすることが重要です。
まとめ
トレンドフォロー手法は、慎重な判断と計画的な行動が求められる手法です。
上位足でのトレンド確認、初動でのエントリー、逆行エントリーの活用、そしてしっかりとした資金管理と損益比の意識。これらを意識してトレードを行うことで、長期的な成功を収めることができるでしょう。
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